
【妊娠中のマイナートラブル】
鍼灸でやさしく整えるからだ
この記事でわかること
- 妊娠期の不調のしくみ(ホルモン・循環・体型変化)
- 東洋医学の見立て(巡りと養う力のやさしい解説)
- 見直すべき生活習慣
- 鍼灸で期待できること(むくみ・腰背のこわばり・眠りなど)
- 今日からできるセルフケア(産科と連携しながら)
胃もたれ・むくみ——それは「赤ちゃんの成長に合わせて起きる変化」です
腰や骨盤の張り、足のむくみやこむら返り、胃もたれ・胸やけ、眠りの浅さやだるさ——。
妊娠期はホルモンや体型の変化で、からだのバランスが揺らぎやすくなります。
ここでは理由と整え方、鍼灸で期待できること、今日からのセルフケアをご案内します。
当てはまるものはありますか?(5つのチェック)

- 腰・骨盤・恥骨まわりの張りや痛みが続く
- 足のむくみ・こむら返りが起こりやすい
- 胃もたれ・胸やけ・便秘が気になる
- 眠りが浅く、朝もだるさが残る
- 肩首のこわばりや息苦しさを感じる
なぜ「妊娠中のマイナートラブル」が生じるの?
ホルモン・循環量・体型変化の影響
妊娠でホルモンの働きが変わり、胃腸の動きの低下や逆流(胸やけ)、
靭帯がゆるむことで骨盤が不安定になり腰背の張りが出やすくなります。
循環する血液量が増え、子宮の圧迫で脚からの血流が戻りにくく、むくみやこむら返りが起こりやすいのも特徴。
頻尿や体温変化、不安や緊張は睡眠の質を下げる要因になります。
※出血・強い腹痛・発熱・規則的な張りなどは速やかに産科へご相談ください。
考えられる原因として

- 体型変化で体に負担がかかり、筋緊張が持続
- 血液が戻りくくなり、むくやすくなる
- 胃腸の動きが低下し、胸やけ・便秘が起こる
東洋医学の見立て:巡りをつくり、下を温め「養う力」を助ける
お腹に栄養を回すため、お母さん自身の「巡らせる力・温める力・養う力」が揺らぎやすくなります。
下半身の冷えや流れの渋滞があると、むくみやこわばり、眠りの浅さにつながりがち。
巡りをやさしくつくり直し、足元を温め、呼吸を通すことで、からだ全体のバランスを整えます。
こんな生活、続いていませんか?

- 長時間の座り姿勢・同じ姿勢での作業が多い
- 冷房直風・冷たい飲食でからだが冷えがち
- 夕方以降の水分・塩分が多い
- 就寝直前までスマホやパソコンを使用
つむぎ温灸室のケアとセルフケア
-施術で整え、自宅で保つ——今日からの小さなコツ-
鍼灸で“やさしく巡らせ、むくみ・こわばり・眠りを整える”
横向き・仰向けなど楽な姿勢で、首肩・背中・お腹・骨盤まわり・ふくらはぎ・足首に、
やさしい鍼と温かいお灸を用います。
元から温かさを通し、胸をひらいて呼吸を深く。
禁忌のツボは避け、体調を確認しながら進めます。産科での管理と両輪で、無理のないペースで整えます。
改善ポイント

- 腰背・骨盤まわりのこわばりと痛みの緩和
- 足のむくみ・こむら返りの軽減
- 胃の張り・胸やけの緩和
- 入眠しやすくなり、夜中の目覚めの減少
- 不安感の軽減
今日からできるセルフケア
- 15分のゆったり散歩:ふくらはぎを動かし、むくみ予防(体調に合わせて)
- 足首回し・つま先上下運動を1〜2分×数回/日(座ったままでOK)
- 左向きで横になり、抱き枕やクッションで骨盤とお腹を支える
- 温かい飲み物を少量ずつ、間食は消化のよいものを少しずつ
- 入浴は38〜40℃で10〜15分。上がったら足元を保温し早めの就寝
からだと赤ちゃんに寄りそう、やさしい時間を
妊娠中の不調は、からだの「巡り」と「養う力」のバランスが揺らいだサインかもしれません。
足元から温め、呼吸を通し、無理なく整えるところから、少しずつ楽になる道筋があります。
つむぎ温灸室では、一人ひとりの体調に合わせた施術で、
あなたと赤ちゃんに寄りそいます。
「むくみやこむら返りがつらい」
「腰や骨盤の張りで眠りにくい」
「胸やけやだるさで日中がしんどい」
そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください